クラウド型温度管理システムは、冷蔵庫や冷凍庫などに温度センサを設置し庫内の温度管理をするシステムです。当システムは無線ネットワークを使っており、リアルタイムでデータを確認することができます。計測データは一定時にロガーに送信され、サーバーに蓄積されます。食品業界ではHACCPが義務付けられ、各工程での記録が求められます。
そうした定時の記録も、温度管理システムにより自動化できます。冷蔵庫や冷凍庫は、頻繁にドアが開け閉めされるものです。それが庫内の温度に影響するケースも少なくありません。そうした温度変化による異常も、当システムはリアルタイムで担当者に通知します。
それにより食材などの品質が確保され、安定した供給につなげられると言えます。最新のクラウド型温度管理システムは、消費電力の面でも進歩しています。接続されるデバイスはバッテリー式なので、寿命の長さがポイントになります。システムの低電力化が実現されることで、バッテリーの持続時間も長くなっています。
さらに無線の弱点となる繋がりにくさも、専用のテクノロジーで解決されています。それにより有線型に匹敵する安定性が実現しました。何よりワイヤレスのセンサーなので、設置場所の制限を受けることがありません。温度センサーの殆どは、磁石や両面テープなどで計測箇所に簡単に取り付けられます。
携帯性にも優れており、製造ライン変更などに柔軟に対処できるのも魅力です。そして、電源を入れるだけでネットワークが構築されるので、直ぐに温度計測を始めることが可能になるわけです。