温度計センサーは、1592年にガリレオによって発明されました。それはガラス玉を使用した単純な機構によるものでしたが、18世紀になると水銀を利用したものが誕生し、現在では多種多様なものが開発され、日常生活にかかせないアイテムとなっています。温度計センサーには熱電対・測温抵抗体・サーミスタ・半導体・バイメタル・放射式などが主流となっており、それぞれに特徴があります。熱電対は2種類の異なる金属を接続して、双方の接点間において生じる温度差である起電力を利用したもので、安価でありながら広範囲の測定が可能であるため工業用として最も広く使われています。

測温抵抗体は金属の電気抵抗が温度に比例して変化することを利用したもので、精度の高い測定が可能なため精密温度測定に適しています。サーミスタは酸化物の電気抵抗変化を応用したものですが、感度はよいものの測定温度の範囲が狭いため常温付近で使用される家電やOA機器などに用いられます。半導体はトランジスタやダイオードの温度特性を利用したもので、簡単な回路で実現できることが特徴です。バイメタルは熱膨張率の異なる2枚の薄い金属板を張り合わせたもので、温度変化によって金属板のどちらかが反り返る現象を応用しており、構造が単純であるため故障が少ないという特徴があります。

放射式は物質から放射される赤外線を測定することで温度を非接触で測定できることが特徴で、遠隔測定が可能な温度計センサーであるため超高温域での測定に適しています。

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