湿度計は文字通り湿度を測定する器具で、おおまかに分けて乾球温度と湿球温度の温度差から湿度と温度の両方が測れる乾湿計と、吸湿材の電気特性の変化をセンサーで測定するため誤差が起きにくい電気式湿度計の二種類があります。毛髪の性質を利用した毛髪湿度計など伸縮性の物体の形状の変化などから測る乾湿計は、誤差が大きいものの温度や胃j間など他のものを同時に測れる利便性とコストパフォーマンスの良さが長所です。用途としては湿度を低下させないようにすることでインフルエンザの集団感染を予防したい介護施設や託児所、温室や水槽の湿度を一定に保つためなどに使用され、趣味で園芸や熱帯魚を飼育する個人のための家庭用乾湿計も多く販売されています。誤差が許されない精密観測用にはセンサーや露点計などが使用され、大気温度と水蒸気圧とを測定し気圧を差し引いて算出するのでほとんど差異はありません。
誤差の少ない半導体等を用いたセンサー式の電気式湿度計は、公共の気象観測や空気調和設備の自動制御などに用いられています。工場のクリーンルームや果実園での栽培、病院の滅菌室など温度が一度でも違ったりしてはならない場所でも正確に使用できるので、センサーの素材は耐久性はもちろん耐熱性や耐薬品性に優れたものがほとんどです。現在はデジタルで自動に気圧を差し引いて表示するものばかりのため、初心者でも測りやすく改良されており、様々なようとで利用されています。